プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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しばらくするとヘタレチンピラ3人組が膨れたビニール袋をもってあらわれた。 「も、もってきてやったからな!」 うん。男には一切いらないツンデレ要素。きめぇよ木元。 「これ……食い過ぎなんじゃねーの?」 うるせぇ脇田。目の前でサンドイッチうまそうに頬張られたら食欲も底なしに湧くわ! 「ひゃひゃひゃ!………すみません、ここおいとくよ。」 うん、ご苦労近藤。流石にこちら全員の殺意に気付いてネタ打ち切ったのは正解だがそろそろそのネタ通用しない事を悟りやがれ。 「あ、ついでに売店でカフェオレ買ってきてくんないかな?木元くん。放課後にもってきてくれればいいから。」 「な、なにぃ!!?」 隆太、ここぞと付け込むのはやめなよ。 「あと俺もイチゴショートとシュークリーム。放課後でいいから。よろしく脇田。」 「はぁ!?マジでそれはねぇんじゃねーの!?」 高山、そいつはハードル高いぜ。だってその2つ4時間目終わっていつも5分で売り切れんのに。もう30分たってるし。 「じゃあ私もレアチーズケーキとティラミス、付け合わせにエスプレッソがあるとうれしいな?近藤くん。」 「ひゃひゃひゃ🎵わっかりました🎵」 伶奈、それに至っては売店で売ってるかどうかも怪しいぞ。 あとオイコラ近藤。俺の時とは承る態度違うとはどういう事だ?鼻の下のばしてんじゃねーよ。 「あ、ならオレは瞬間接着剤とニッパーよろしく頼む三人共。」 「「「何故に接着剤とニッパー!?」」」 ああ、西本まで。いつのまに復活したんたよ。そもそも接着剤とニッパーなんて何に使うのさ。もはや食べ物じゃねーし。 しぶしぶ三人は屋上の入り口に重々しい足取りで向かっていった。 「あ、そうだ銀崎くん。」 「あ?なんだ近藤?」 帰り間際、近藤が思い立ったように話かけてきた。
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