プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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「ふう~………」 時は過ぎ、放課後。 早めに終わったからか、空にはまだ高々と日が昇っている。 え?体育のハイライト?まぁ一応…… 5時間目……体育。体育担当はなんと(全略)担任の滝本。内容はサッカーだが、例によって滝本は指導を一切しない。なのでみんなして好き勝手に試合。隣のクラスと合同なので隆太や西本も参戦。しかしやる気は一切ないのでゴール前で高山とダベってた所、西本に無理やり前線に引き摺られる羽目に。仕方なしに2点無理やり叩き込んでディフェンスに戻った。 と、こんなとこだ。で、今は掃除時間。高山は教室掃除でオレは校庭。 まぁ安眠セットなるものを開発するくらいだから読者の皆さんも知っての通り、真面目に掃除する訳もなく、今は先ほど買ったミネラルウォーターを片手に体育館の前で日向ぼっこ。 「あ~絶好の昼寝日和だな~」 日本が平和な訳だ。 しかし、しばらくして体育館の脇の路地にゾロゾロと人が入って行くのを目撃してしまった。 「あの連中………紅花?」 噂には聞いてたがホントにレディースがいたとは。 ただ、オレのイメージにあるレディースは厚化粧にロン毛の超ロングスカートだとばかり思ってたが、格好は今風なんだな。 金髪に巻き毛、ミニスカの若干女王様気質がありそうな連中ばかりだ。 「ただ、なんでウチの高校にいるのかいな?」 好奇心が踊りだしたのでしばらく様子を見てからついていく事にした。
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