プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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「どうしました?俺キズ一つついてませんが?」 「くっ……てめぇ!!!」 「なめてんじゃねぇぞ!!!」 二人一気に掛かってきたが、瞬時に飛び上がり、一人の顔面にフルキック、もう一人には着地したと同時にしゃがみ、攻撃をかわしながら足を払って体制が崩れた隙に腹に一発強烈な奴を食らわしてやった。 「くっそがぁぁぁ!!てめぇら構わねえ!!!全員で行くぞ!!」 「おいやめろ!!アイツには例え武器持ってても適いやしねぇ!!」  パンチパーマの一言にビクつくヤンキー共。 オレも一々連中相手してたら埓があかねぇからな。 しかし、紅花の頭らしき金髪巻き毛が力みだした。 「ふん!どうせコイツも女には手ぇ出せやしないさ!!」 そう言って彼女が突っ掛かり蹴りを放ってきた。てか佐々木の奴、女に手を出せないからボコボコにされてたのか。まぁ仕方ないか。 オレはそれを一歩引いてかわす。 「はん!逃げんじゃないわよ!!」 彼女は蹴りの勢いを殺さず拳を打ってきた。 「………あんま調子のんなよ?メス豚。」 思わず口にした時には彼女の拳をつかみ、捻っていた。 「きゃ、きゃあ!!?あうっ!!!」 捻られたら最後だね。後ろ手に捻りこみ、髪をわざと強く掴む。 まぁ、読者の皆様には非常にイメージダウンになってしまっただろうが、俺の女に対する恨みはこんなもんじゃねぇ。 「さて、先輩方。残念ですが対佐々木君兵器は封じ込めた上に人質になりました。先ほどの用件を呑んだ上現地解散して頂ければ解放しますが?あんたらも自分達が呼んだ助っ人の女をキズモンにされたくぁないだろ?プライド的によ。」 まぁ、俺は正直こんな連中相手する手間が省けるわけだが。 「………ちっ!お、覚えてやがれ!!」 逃げ出すヤンキー共。ざまぁみやがれ。
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