プロローグ アイツとオレの初めての出会い。

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ただ、一連の俺のやり方ってなんか悪役っぽくね?言動的にも行動的にも。 「あ、あたいを放せ!もう済んだだろ!!」 「巻き毛ぇ。自分から突っ掛かっといてそれはねぇんじゃねぇの?放してください、だろうが。あぁ!?」 「ひっ、は、放してください!お願いします!」 まぁ、これで悪役確定。 そのまま放すと暫く頭と目頭押さえていて、そのまま走り去った。 「絶対仕返してやるからな!覚えてときな!!」 こんな捨てセリフ吐いて。 やだね。俺はもの覚えが悪いほうなんで。 では、眠りの森の王子を叩き起こしますか。 さて、叩き起こすとは言ったもののどんな風にこの世に引き摺り戻すかな? ①……優しく体を起こしてやってバックドロップ。 ②……口に唐辛子、山葵、辛子をブチ込み強制モグモグ。 ③……喝をいれながらキン〇バスター。 うん。①は相手殺意感じるだろうな。これじゃあんまりだ。 ②は残念ながら小道具係がいないから成り立ちましぇん ③に至っては①とあんまり変わらないどころか益々危険だ。身体的にも著作権的にも。後伏せる所おかしい気がする。キ〇肉バスターだろうがよ。〇に玉入ったら佐々木女になっちまう。 多分普通の奴か西本なら選択肢に④……普通に揺すり起こすが加わったろうけど、先ほどの格闘の余韻で若干ハイテンションな俺はある意味まともじゃなかった。 「あ、そうだ。」
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