第一章前編 落ちこぼれと生徒会長と金髪お下げと

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佐々木を放置した俺は急いで隆太達が待つ教室に向かった。 ガララッ!! 「おい貴様ァァ!!15分の遅刻だ―――」 「高山、もうそのネタは止めとこうぜ。近藤でもあるまいし。」 そういうと高山は舌打ちして教壇から降りる。てか当然だろうが。 「でも亮介、だいぶ遅かったじゃない。何してたの?」 あー、ケンカしてたっつったら約束破ったって言ってまた金玉蹴られんだろうなぁ。 「まぁ、ちょっとサルサティーチャーに話が……」 「ああ、落書きのことな。」 ああ、ごめんよ高山。まさかお前に八つ当たりが行くとは思わなかったんだ。だからそんな恨めしそうな目でみないで。 「「「???」」」 隆太や怜奈や西本が不思議そうな顔してやがる。まぁ無理もない。 「なにがあったかは知らないけどさ、来たんなら早く部室探しに行こうよ亮介。」 「ああ、お前だけ待ってたんだからな。」 隆太や西本に催促される。 確かに今教室を見回しても残ってる奴はほとんど、てかオレら以外いない。 「ああ、済まなかった。行こうか。」 今日の目的地は今は使われていない第一校舎だ。
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