第一章前編 落ちこぼれと生徒会長と金髪お下げと

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突然だが、この学校の施設について説明させてもらう。 俺たちの学校は第一校舎から第五校舎まであり、それに体育館、寮、多目的施設が加わってなりたっている。潤沢な資金の賜物だな。 正確には第二校舎から第五校舎が俺たちの使っている施設だ。 第一校舎については少々話がややこしくなるが、ここら辺の地形が複雑であるためか、学校の隣にでっかい山があったのだが、その山がいつぞやの台風で土砂崩れが起こり、近くにあった第一校舎の半分を飲み込んでしまった。 第四、第五校舎はその第一校舎の変わりに建てられたらしいのだ。 この情報を持ってる奴は少ないためか、いろいろとんでもない噂が広まった。 タカ高17不思議の半分がここに集中している。 で、俺たちが何故にそんな曰く付きっぽい所に行くのか? 別にオカルト研究会ではない。断じてそんな趣味はないと信じてる。 「うわー。こりゃすげぇ。」 高山が校舎の半分以上を侵食している山に感嘆の声をあげる。 「まだ電気通ってるみたいだね。なんとかなりそうだよ。」 隆太のやつ……… ちゃっかり観察していたし。 だが内心わくわくしてきた。image=227153208.jpg
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