第一章前編 落ちこぼれと生徒会長と金髪お下げと

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「じゃ、このまま探索ぞっこーに賛成の人ー!」 俺  ハーイ 隆太 ……。 怜奈 ……。 高山 ……。 西本 ……。 あれ?なんで? 「じゃ、屋上直行の人ー。」 俺  ……。 隆太 ハーイ 怜奈 ハーイ 高山 ハーイ 西本 ハーイ 「ちょっとまてぇぇぇい!!隆太!お前なんでだよ!天邪鬼か!?ああ!?」 「いや、場の空気読んだらこうなった、かな?」 「ざっけんな!西本!てめぇなら俺の意見読み取ってくれると思ったのに!」 こうも易々と裏切られるとは! 「いや、場の空気読んだらこうなった、かな?」 さっきと一字一句同じこと繰り返してんじゃねぇよ。 「怜奈。さっきまでノリノリじゃなかったか?」 「やだな~。あれでも私、本当に怖かったんですよ~?」 なら表情に出せや!口の端が釣り上がってたぞオイ! てことはもしかして…… 「じゃ亮介一人で頑張ってきて~」 自然と放置プレイ。 みんなして階段トコトコのぼっていきやがった。 「……………はん!一人でも探索してやらぁ!!」 ………………シーン…… ちっくしょー本当にいきやがった。 こうなったら安眠セットの一つ、『イヤホン』『MP3』の登場だ。こうでもしないと静まり返ったこの空気が心臓に悪い。
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