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カツンカツンカツンカツン!!!
ダダダダダダダダダダダダ!!!
やべぇ…やけくそで飛び出したが最後もう後戻りできねぇよ。
俺のダッシュする足音とあちらの駆け上がってくる足音が重なり出す。うわぁぁぁ!!こえぇぇぇ!!
それでも足は止まらずついに…
カツンカツンカツン!ピタッ
ダダダダダダダダダ!ピタッ
THE・バッタリ。
「「ギィヤァァァァァ!!!」」
ギャーーー!出たーーー…………ておい。何故声がハモる?
急に冷静になった俺の頭がこの状況を観察する。
階段からあがってきたのはまだ先ほどの余韻で焦りまくりの……
「佐々木………」
「ゼーハーゼーハー……」
取り敢えず落ち着くまで暫く待ってると急に俺を指差し、
「おいぃぃぃ!!!階段ダッシュで息上がってんのにいきなりビビらせんじゃねぇよ!!!」
「えー、それ俺の責任?」
散々喚き散らしやっと平常心を取り戻したらしき佐々木はこーんな事を言い出した。
「お前、オレとタイマン張れや!!」
「………ホワッツ?」
いきなり何を言いやがる?ていうかさっきまで散々ボコられてたがケガしてないのかよ。
「お前……体直せって言ったはずだが?よく見りゃ額に包帯まいてんじゃねーか。」
「ふざけるな……この程度はケガとは言わねぇ。ゴタゴタ言わず一緒に屋上こいよ。」
佐々木の目には闘志が溢れんばかりに宿っていた。
またケンカか。しかも屋上……隆太に急所蹴り食らうのも時間の問題か。
「そこまで言うなら……後悔すんなよ。」
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