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「じゃ、昨日のカレーの残りでも食べるかな?」
昨日?
「昨日カレーだったんですか?
なんで呼んでくれなかったんですか!」
西本がすんごい焦りながら声を荒げる。
俺も食いたかったのに……。
「あれ?貴方達、電話繋がんないから前日に亮介くんと隆太くんに話したはずだけどね。」
ギロッ
西本と一緒に隆太を睨み付ける。
サッ
隆太が怜奈と一緒にそっぽを向く。
コンノヤロー!自分たちだけで先輩の手料理楽しもうなんざなんて罰当たりな!
取り敢えず隆太はどうにもなんなさそうだから亮介が帰ってきたら一発ブチかましてやろう。
「もう、焦らなくても後2日分はあるんだから心配しないの。」
2日………一人暮らしにとって2日も食料が確保出来るとは。
めんどくさいが確保後2日は先輩のガレージに通おう。
「ささ、亮介くんが帰ってくるまえに用意してしまうわよ。」
「「はーい」」
「で、俺が来る前に自分達だけで食っちまった、と?」
俺たちが座ってるテーブルの上には空になった皿がたくさん。
その光景を目の当たりにし、亮介は青筋たてて怒りをあらわにしている。
そりゃそうだよな~。
「これはさ……あれだよ、毒味。亮介が食っても安心かどうか…」
「おまえはあれか?王様の飯を毒味とかいって全部平らげる奴か?」
亮介、いくら自分の皿まで空になってるからってそんな腕震える位キレなくても……な?
「ちがうちがう。そんなんじゃないんだよ。」
「あ?」
お?隆太が怒れる龍神様を鎮めるなにか気の効いた一言を……
「ただ亮介の凹んでる姿がみたくてさ。」
「貴様等そこへ直れーーー!!!」
きゃーきゃー言いながら逃げ惑う俺たちとぎゃーぎゃー言いながら追い掛けてくる亮介。
それをさも第三者の様にクスクス笑いながら高見の見物してらっしゃる麗奈先輩。
貴方っしょ。「亮介くん来る前に食べちゃいなさい」って言ったの。
結局先輩が亮介をなだめてカレーをよそってやった端から隆太がこぼし、片付けようとした西本に隆太が更にカレーをこぼすというなんともドリフのコントみたいな事を佐々木が目を覚ますまで続けた。
ホントコイツ等めんどくせぇ。
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