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ぎりっと歯軋りして蓮華は煉鎖を睨みながらも燈也の燈也なりに座った。恋もそれに続く。
「おばあ様に頼んで学年変えてもらったの…」
「それはなんとなくわかってましたよ…?それは別に…蓮華さんといれるのは…嬉しいですし…」
「くっふふふ!燈也くんってば今流行りのツンデレさん!?可愛い~!」
ツンデレって…もう古くないですか?とか思ったりしたけど、蓮華はわりかし年を気にしてるので言えなかった。
「で、僕の大好きな蓮華さんに一つお聞きしてもよろしいですか?」
「なぁに!?スリーサイズ!?上からねぇ…」
「今ここにくるまでに見慣れた人がちらほらと…」
ぴくっと蓮華は動きを止めた。
「三条兄弟やら…プラムさんやら…ルルやら…リングさんやら…」
「う~…あのね?戦い…終わってないの…。ほら、神界に帰ろうとする奴らと私たちを殺そうとする奴ら…だから、この桜沢学園にみんな集まってるの」
そうか、まだ、あと少しだけ戦わなくてはいけないのか。
燈也はぎゅっと拳を固めた。
そんな燈也を恋が抱きしめた。
「大丈夫です、私達がいます。
ね?今度は燈也さんが一人で戦う必要なんてありません」
ちょっとだけびっくりして目を見開き、燈也はふっと笑った。
「そうだね、ありがとう」
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