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後日｡
私はたっぷり一週間考え抜いた後に､結論を出した｡
あにぃの事は､例え灯亞さんが居てもどうにか出来そうな問題じゃない｡
それに迂濶に近付いたら､私達まで死んでしまう｡
せっかくあにぃに助けてもらった命だし､大切にしたい｡
そして…近況報告｡
昨日､学校で違うクラスの男子にいきなり告られた｡
あにぃの事で結論を出すのにいっぱいいっぱいだった私は､生返事で返してしまって…そのままなんだかんだで付き合う事になってしまった｡
だから…｡
私､あにぃの事は絶対忘れない｡
けど､私には大事なものが出来たから､あにぃの分まで幸せになるの…｡
その話を一通り灯亞さんに説明した｡
話の途中､灯亞さんはずっと黙って聞いてくれていた｡
｢そうか｡結衣音ちゃんがそういうなら｡こんな事に巻き込むなんて逆に迷惑だったか｡じゃあ､結衣音ちゃん｡元気で｣
灯亞さんは､あにぃから逃げた私に､気を使ってそう言ってくれた｡
この結論に少し後ろめたさを感じていた私にとって､灯亞さんの言葉は凄く､嬉しかった｡
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