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―あれから更に半年―
私、今はとっても幸せよ。
イオも凄く優しいし。
でもイオは時々、よく分からない事を言う。
「結衣音?最初から聞こうと思ってたんだけど、何でおれをイオって呼ぶんだよ?おれは…―」
やめて。
その先は、聞いてはいけない気がする。
あにぃが死んでしまう気がするから…。
私はイオの言葉を無理矢理遮った。
「イオはイオだよ!…ねぇ!私、あれ食べたいなぁ」
話をずらしたついでに思いっきりイオに甘える。
ふと、隣にあった電機屋から聞こえてきたニュースが耳に入った。
『昨夜、男性の死体が発見されました。
男性の名前は〇〇会社に勤める荒瀬灯亞さん、20歳。
警察は死因を刃物による他殺と…』
あにぃ。元気なんだね。
…よかった。
「うふふっ!イオ!はやくっ!!」
「おい…ι待てよ!結衣音!どうした?急に機嫌良くなって…!」
「ひーみーつー!!」
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