エピソード4

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はじめまして。金井仄(カナイホノカ)っていいます。年齢は、永遠に28歳です あ、昔のアイドルの売り文句じゃないですよ。本当に28歳から変わらないんです だって私、幽霊ですから でも今日はお盆。だから家に今向かってるんだけどきー君と香(カオリ)は何してるのかな?あ、きー君っていうのは私の旦那さんの鍵治(ケンジ)君の事。鍵治→鍵→key(キー)からきー君。きー君は私の幼なじみで、18歳の頃に告白されて付き合い始めたの。それで、21歳で結婚して、22歳で香を産んだの。でも私、体が弱かったから、その後すぐに死んじゃった あ、家が見えてきた。何か楽しそうな声が聞こえる。何してるのかな? 「もぅ、お父さん。離れてよ、暑いよ」 「いいじゃないか、香」 あぁ、いつもの二人だ(泣) きー君は昔からそう。付き合い初めてからデートはだいたい昼間は秋葉原。いつも私を振り回して、私、背が小さい(149cm)から兄妹とか、たまに父娘(オヤコ)とか言われたこともあるし(泣) ダメダメ、こんなネガティブじゃあ 「香、ほら、カメラのレンズ見て。せっかく新しいカメラで記念撮影なんだぞ」 「取材用じゃなかったの?」 あぁ、取材用って名目で、まぁ多分取材用にもつかうんだろうけど、お仕事小説家だし、でも半分は趣味なんだろうなぁ(泣) 「なぁ、香。今父さんがやってるゲーム、進めかた教えてくれ」 「ん?いいよ」 でも、一緒にゲームやってるあたり、仲良くはやってるみたい 「なかなか、狙ったキャラのエロシーンにいけなくてな(笑)」 うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!娘に何をやらせてるんですかあなたは!(怒)(泣) 「ねぇ、お父さん」 「ん?なんだ?」 「なんでお母さんはお父さんと結婚したのかな?」
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