プロの最後

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「下見であいつの部屋を遠くから見たら、モニターを見てにやけてる最中だったんだよな。で、思い付きで殺っちまおうってなって、スノーボールお得意のライフルで見事にこめかみをズドンだ」  ブレッドはライフルの構えをして、カメラに向かって撃つジェスチャーをした。 「アレで俺達コンビは殺し屋ランキングの一桁まで一気に昇ったよな。あの天才策士ジクソンを殺った!ってな?」  スノーボールはニヤニヤしながら答えた。 「まあ、だが、結局俺達が死ぬ時は策士系に殺られるわけか。俺達をやればこの策士も相当ランキングが上がるだろうな。なんてったって、このブレッド様とスノーボールを一気に消すわけだからな」  二人に妙な無言の間が訪れた。しばらく二人は時計のカウントダウンを見詰めていた。   「なあブレッド?今までで一番やばいと思った時はいつだ?」  スノーボールが沈黙を破った。 「ん?規定で会う前の過去を話すのはタブーなんだぜ?まあしかし、お前と俺の仲だし、こういう状況だ。話そう」  ブレッドは揉み手をし、背筋を伸ばした。
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