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電話を切ってから一時間くらいたっただろう…。
私はまだ、戸惑いの中にいる。
奥さんの言葉にも動揺していたけれど、
それよりももっと、
奥さんからの電話がリョウタンのケータイからかかってきたことが気がかりだった。
話し合いとは言え、一夜を共にしたと思うとセツなくなる…。
そんな時、フと奥さんの言葉が頭をよぎった…。
“私達離婚なんてしない”
もしこの言葉が本当だったら、
もしかして、リョウタンが奥さんと離れて暮らしているというのも嘘かもしれない。
信じたい…
だけど、リョウタンの話を直接聞けない今、
私は、悪い方、悪い方へと考えていた。
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