着信

6/9
前へ
/121ページ
次へ
出ないな… 時計を見るともうすぐ10時になろうとしていた。 せっかくのチャンスを台無しにしてしまった自分を攻めながら 電話を切ろうとしたその時だった。 祈りが通じたのか電話から優しい声が聞こえた。 「はい。」 「先生…出てくれてよかった。ごめんね、さっきは電車に乗ってて出れなかった。」 「こっちこそ急に電話してごめんね。」
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1230人が本棚に入れています
本棚に追加