着信

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「まだ家つかないの?」 「もうすぐ…」 「こんな遅い時間に危なくない?」 「大丈夫!人なんていないような感じだから。」 「だから危ないじゃん!」 「平気平気!」 ―カチャッ― 「今部屋に到着!」 「どんな所に住んでるの?」 「普通のワンルームだよ。こっちは家賃高くて…。本当は広い部屋に住みたいのに。」 「じゃあこっちに戻ってきたらいいのに。」 「戻りたいよ、でもそっちはなかなか仕事みつからないしね」 「フフッ そうだね」 「ちょっと、何がおかしいの?」 「いや~会話が大人だなって。」 「何それ~?今までガキだったけど、そんな風に思ってたなんてヒドイ!」 「いやいや、そんなんじゃなくて、8年もたてばお互いに歳とるな~って思って。」 「うん…そうだよね…。じゃあ先生はもう十分おじさんってことだよね?」 「はいはい、おじさんですよ。でもモモだって25越えたらオバサンに近づいてるんだから。」 「何それ~ショック!」
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