着信

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久しぶりの会話だけど、前のようなぎこちなさはなく、 まるで付き合っていたあの頃のように 楽しい会話が続いた。 そして“おやすみ”を伝えて電話を切ったのは、もう12時近くだった。 ベッドに入り先生との楽しかった会話を思い出す。 “おやすみ”前に言われた忘れられない一言… 「またかけていいかな?」 “もちろん”なんて言っちゃったけど、 先生はどんな気持ちであんなこと言ったんだろ… 気になるけど聞けない 先生の気持ち。 そして伝えられない 私の想い… 先生から電話がきてよかったと思うのは、電車の中で寝てしまったからじゃない。 ただ素直に嬉しいと思っただけ。 クリスマスの電話から、ずっと考えてきた先生のこと。 だけど、そんな思いを忘れようとしてきた私。 だけど、こんなたわいもない一言がきっかけで、 私の気持ちは今また動き出そうとしている。
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