まぢきゃな日々

ご飯派なのか、パン派なのか？

｢ふむ、我が輩はパン派であるな。｣

｢へー、何でなんですかー？｣

俺は感情を込めずに質問する。

｢よいか、パンには色々な食べ方があるのだ、サンドイッチにハンバーガー、バターを塗ったり、ジャムを塗ったり…、とにかく色々な食べ方が楽しめるのだ、わかるか？ティーレ？｣

目の前に座る大柄なおっさんは自慢の髭を軽くつまみながら偉そうに言う。

｢つまり、単純にパンが好きなんだね、エラルゴさんは。｣

俺が面倒臭そうにまとめると、おっさんは不服だったらしく、軽く机の上に肘をついた。

｢よいか、ティーレ。パンはな、小麦からできておるのだ。その栄養価の高さと言ったら麦の比ではない。ご飯など比べるまでもないのだよ。｣

栄養価が高いとか低いとかどうでもいい。
とりあえず、このおっさんはパンが好きなんだ。
そしてその反動できっとご飯が嫌いなんだろう。

｢つまり、エラルゴさんはパンが大好きなんだね。｣

二回言ってみた。