不吉な出逢い方

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赤く染まった月… 何かが起こる予兆… 大地震だろうか 大津波だろうか いや、どちらでもなかった 赤い月から降って来たのは、変哲のない雪… 雪のように真っ白な蝶? いや 可愛い顔をした天使だった。 ただ、黒い羽を除いては… 彼女は俺を見つめるなり、羽をパサッと羽ばたかせて折りたたむと、ニッコリと口の端を吊り上げて妖艶な笑みを浮かべた。 『アンタ…運が悪いわね。 まあ、いいわ…色々と、楽しませてちょうだいね?お・に・い・さん♪』 唇にチュッと小さなリップ音が聞こえると、何が起きたかって分かった時には俺の顔は熱を帯びて真っ赤になった。
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