不吉な出逢い方

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この日俺は、荒れていた。家族とも友達とも、上手くいかない最悪な一日だった。 最近、夜遊びがマイブームだった。別に大人の遊びとかじゃなく、ただ夜道を散歩する他愛ない遊びだった。 心地いい風邪が髪を撫でてその髪が頬を撫で…くすぐったさに時々、笑みが零れた。 いつも一休みする公園。公園っていっても、遊具があるって訳じゃない。目の前には噴水とベンチ、周りは観葉植物が植え込まれている場所。 昼は、老人やらサラリーマン(多分、リストラされてるだろう)やら、犬の散歩をする人たち、夕方には俺と同世代の若者が集まってストリートダンス披露をしていたりと…賑わっているココも、真夜中となっては気持ちが悪いほど穏やかな静けさがあった。 俺は慣れてしまってるため、そんな静けさも今となっては、睡眠には丁度いい場所で、いつものようにベンチに横たわる。 空を見上げて、今日の事が鮮明に思い出されてくる。自分の言動、何もかもが嫌で自暴自棄に陥った。 出来事を消し払おうと、頭を左右に振り、両頬を両手でパシッと叩いてその痛みで消すように… ふともう一度、空を見た。嫌な予感がした…別に霊的なものではないんだけど…
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