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「だからって、俺が死ぬ事と何の関係があんだよ!」
「ほら、死告書届いたでしょ?」
彼女の懐から出された黒い紙を見た。そう、それは今しがた灰になった俺の死の予言書。
「死の予告書。だから死告書…神様からのお告げよ?」
「だから、何の関係が…ッ!」
「私が呪われた天使、だから…」
えっ…
「天使と悪魔の間に生まれた異端児。天界では、呪われた存在…」
だから、何なんだ…
「私は呪われた子として、生まれた」
「……意味、分かんねぇよッ…!」
髪をグシャグシャと、乱暴に掻き乱す。元々まとまりのなかった髪は、嵐の後のようにさらにボサボサになった。
「私を見た人間は、一週間後に死ぬ。これは、絶対よ?」
「…何で、分かんだよ?」
「手紙は、死神からの物だから。ターゲットにされてんのよ、君は」
何…ッ?!堕天使の次は、死神ってか!?そんなファンタジーな世界、あってたまるかよ…ッ!
俺は何も信じられず、ただ手に残る黒羽と目の前に居る自称呪われた天使を交互に見比べていた。
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