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「…で、何で再び俺の前に顔を出した?」
「これが、大天使様から受け賜っている私の使命だから…」
切なく見える表情に何も言えず、ただ彼女を見ている。そんな俺に気づいてか、彼女は俺にニッコリと笑みを浮かべた。
「君のこれから死ぬまでの一週間の生を監視する役目があるの」
「これから…ずっとか?」
「ええ、ずっとよ。君が死ぬまで…魂は、ちゃんと天に召される。私が返すから安心して?」
「……何かすっげぇ苦しい事してんのな?お前って…」
俺の一言に自嘲するように笑う彼女の表情は心なしか、俺には泣いてるように見えた。
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