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「………………」
なんか嫌な音が…
恐る恐る床に倒れた身体を起こす。と、その下に…
「ぎゃあっ!?チェ、チェシャ猫!?」
なんとチェシャ猫が私の下敷きになって、ぐにょーんと潰れていた。
の、伸びてる伸びてる!猫の敷き物になってる!
「ご、ごめんチェシャ猫!」
慌てて伸しイカならぬ伸し猫になってしまっているチェシャ猫を抱き上げる。
体格がでっぷりしているので、重いと思ったのだがそんなことはなく、むしろかなり軽い。か弱い私でも軽々と持ち上げられた。
…おい、誰だ?“か弱い”のとこで失笑した奴!あとで絞めるぞ!
「ン~…あ、アリス…」
「え?」
なんだか意識が朦朧としているらしいチェシャ猫が、なんだかぼんやりとした声で呟いた。
何処か遠い目をしているチェシャ猫の視線の先を辿る。
「……アリス?」
そこには本当に“アリス”としか形容出来ないような少女が立っていた。
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