10人が本棚に入れています
本棚に追加
ズンッ!ズンッ!ズンッ!ズンッ!
肩を怒らして、地面が陥没するのではないかとゆう程に荒々しく歩く。
登校時間だとゆうのに学校に続く一本道には誰も居ない。
否。正確には、私の前には誰もいない。
チラリと、広い通学路の端に目をやれば、カバンを抱き締めて青い顔でふるえている男子生徒。厚く塗った化粧にヒビが入り、スッピン晒し10秒前な女生徒。あと道端の所々にピクピク痙攣して白目剥いている雀や烏が落ちている。
………そんなに怖いか、今の私。
だが、どんなに怖がられようが、通学妨害になっていようが、おじいちゃんが心臓発作をおこそうが……あ、これは駄目か。…とにかく、どんなに他人に迷惑が掛かっていても、今の私にはこの行き場のない怒りを引っ込めることは出来ない。
てか、なんでもいいから当たり散らしてないと、私が発狂死する!
……人間なんて、所詮自分勝手なもんさ。
「よ~す!元気だな、つくね!」
……空気読めない男が話し掛けてきた。
最初のコメントを投稿しよう!