9月25日 木曜 曇り

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キーンコーンカーンコーン 「終わったー!じゃあなツルリ!私は帰るぜ!」 高速のスピードでカバンに荷物を詰め、音速のスピードで教室の出口にダッシュする私を、しかし古典教師はガッシリと肩を掴んで止めた。 「待てや、寝ぼすけ。帰りの挨拶もせずになに速攻で帰ろうとしてやがる」 ドスのきいた声でそんなことを言ってくるツルリ。しかし、今の私はそんな声も怖くない! 「離せ!今日は楽しみにしてた小説の発売日なんだ!神が降臨する日なんだー!」 「なんだよ神って。て、カバンを振り回すな!」 だー!腕も掴んで拘束しやがったよこの教師! 「変態!離せ!セクハラだ!ツルリのくせに!」 「誰が変態だ!人聞きの悪いこと言うな!あとそのあだ名はよせ!」 やっぱり本人、ツルリとゆうあだ名は嫌らしい。でも仕方ないツルリはツルリだ。既にツルリ以外、私達の脳は受け付けないんだ! てかそんなことはどうでもよくって! 「早く離せよ!ツルリ!なんか用かよ!」 「すっかりガラが悪いぞお前…いいけど。嫁の貰い手がなくなるだけだし」 失礼だな!てかガラが悪いのはお前のせいだろ!お前が不当に私のことを拘束してるからだろ! 「あー、図書委員。授業で使った本を図書室に返して来て欲しいんだが?」 「は?そんなことで私の進行を阻止したのかよ!自分で行けよ!」 ここから図書室までは、右手にある階段を降りてすぐ。明らかに図書委員に頼むほどのことじゃない。 「そうしたいのは山々だが、俺はこれから大切な使命があってな。すぐに学校を出ないといけないんだ。とゆうわけで任せた!」 その言葉と同時に、私の肩と腕を掴んでいた手を離すと、私以上のスピードで教室を飛び出すツルリ。 「あーーーーーっ!?」 逃げやがった!!
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