現世幻想譚

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   <ボウカンシャ> 陽に焦がれることもなく 陰りを見せることもなく それは颯爽とそこにある ぼくは黙って見守る 高い場所から 低い場所から 優しく 優しく 暖かく それはゆっくり歩みだす 大地を踏み締め風を切り 往くべき未来をその目に見据え ぼくには少しも気付かずにそれが正しいと知らずの内に識っているかのように ぼくにはただ見守ることしか出来ない それの想いはそれにしか解らない事なのだから・・・・。
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