最後の願い

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涼は深く息をした。 こちらを見つめ お腹を庇いながら 苦しそうに言った。 「み・・・づ・・き・・ だ・・・い・・すき・・・ だ・・よ・・・・・」 その瞬間、 美月に乗った重りが スーッと取れた気がした。 あぁ、 私はこの言葉を どれだけ待ったのだろう。 嘘でもいい。 ううん、嘘がいい・・・。 嘘じゃなければ 私の気が変になりそうだから。  
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