転入ーテンニュウー

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蜜とわかれて、校長室に向かうと 誰かに呼び止められた。 「君、ちょっと。」 振り向くと眼鏡をかけた 男の人がいて、 手招きをしている。 千佳は自分を指差して、 首を傾げると男の人は頷く。 「昨日、カーディガンを 貸してくれましたよね?」 その一言で千佳は、 昨日図書室にいた男の人だと気づく。 「あ、昨日の人ですか? 昨日は眼鏡をかけてなかったから わかりませんでした。」 「カーディガンを返したいので 理科室までついてきてもらえますか?」 千佳は少し考えたが、 お爺ちゃんには後で会いに行けば 良いと思い、頷いた。
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