転入ーテンニュウー

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無言で前を歩く先生を見て、 この気まずい感じを どうにかしようと話題を考えたが… 「名前…なんていうんですか?」 これくらいしか浮かばなかった。 「高松 聡(タカマツサトシ)です。 この学校で、理科を担当しています。 あっ、ここです。どうぞ。」 そう言うと理科室の鍵を開け、 ドアを開けてくれた。 「ありがとうございます。」 中に入ると、理科室独特の 薬品の匂いがする。 別に、嫌いな匂いではないけど 好きと言ったら嘘になる。
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