一言目

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ーなたなんかに出逢わなければ良かった。』 女が泣きながら言う。 『そんなこと言うなよ。俺は、お前だけだ。』 男は、女を宥める。 『ホントに?』 『当たり前だろ』 そういって男は、女を抱きしめた。 う゛ぅ… なんて良い話なんだ。 お腹もいっぱいになった所でテレビみたあたしは、涙がボロボロ流れている。 「美佐子、あんたこのドラマのどこがいいのよ。」 ボロ泣きのあたしを冷たい眼差しで見るマミー…(お母さん)。 そこまで、冷たくしなくても…。 「だってー…」 「美佐子は、美佐子なの。ドラマなんか見るより早く恋しなさい。ドラマより良い恋待ってるわよ。」 フフッと笑うマミー。 「超カッコいい子連れてきたらどーしましょー。」 と、お母さんの妄想が始まり 酷くなりそうだったので ドラマを見るのを辞めて部屋に行った。  
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