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「……別に」
視線を横に泳がすナギを見て、嘘が下手なコトがわかった。
木製の床の上に何時間も素足でいると体が幾ら温まっても足だけが冷たく、結構寒い。
それにしても一体何畳あるんだか……。
正方形の建物の中の半分が畳、半分が木製の床だ。
まあ床っていうのかわからないが……。
「そいつが新しい部員か?」
と、俺を舐め回すように眺める男の集団が、ナギの前に立っていた。
「出た……」
面倒臭そうな顔を浮かべたナギを見て、俺も納得した。
コイツら、凄く面倒臭そうなのだ。
数は4人。
白い胴着に、4人とも黒帯だ。
1人は金髪、そしてもう2人は黒髪。
もう1人は青髪かよ、オイ。
アニメではたまいるが、実際見ると生々しいな……。
「ハハハっ! キミも不幸だな」
と、金髪の男が言う。
ああ、変なのに絡まれるのか……と思うと憂鬱だ。
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