ぼく

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ぼくは、 誰を恨めば良いのか、 誰を憎めば良いのか、 誰にこの気持ちをぶつけたら良いのか分からなかった。 ただ、もう誰も信じられなくなった。 一度、飼い主に似た人間を見つけたことがある。 飼い主だと思ったぼくはその時嬉しくて、駆け寄って行ったんだ。 そうしたら、 「なんだこのキタねぇ模様の野良ねこは! あっちいけ! 可愛くない!」 だってさ。  
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