永遠の絆

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「嘘だろ? まさか最初っから狙っていたのか?」 「いやそんな筈ない。あれは本気の喧嘩だった。あいつら本気で殴りあいしてた」  ワナワナと言い放つメサイア達。倒された三人は、この中でもかなりの実力を誇る武闘派。その三人のあっさりとした敗北は、認められない空気が存在した。  その間に黒髪達は落ち着きを取り戻しつつある。 「腕は大丈夫なのか?」 「うん」 「まぁいい。お前との決着は、この雑魚を制してからだな」  チグハグな会話を繰り出す三人。 「いったいお前ら、何者なんだ?」  リーダーが、呆れたように訊ねた。  ゴホンと咳払いするサングラス。なにか言いたげな、堂々たる態度だ。 「俺は神奈川県最強、16号線の覇者………………」 「黎明学園一年F組、クラスメート!!」  それを制して黒髪が言った。 「不良だね」 「おめぇな。俺が自己紹介してるのにだな。だから………………」 「不良はこいつだけ。俺は違うからな!!」 「……進藤くんも成瀬くんも、大して変わらないけどね」 「あんだぁ、この“じゃり”は? 確か同じクラスの秀才だなぁ。……シメルぞ」 「弱い者いじめは止めろよ。それこそ外道だ」  それが俺達の始まりの光景。入学したてで、他人の素性など分からなかった。名前さえもうろ覚え、これから始まる出来事さえ予測不能。  だけど俺達三人の友情はここから始まったんだ。桜と雪のコントラスト、寒いけれど心だけは熱かったあの日から……
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