願い

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ある真夏の日の夕暮れ、重い足取りでオレは自宅への道を歩いていた ちなみに出発点は競馬場 「明日から何食べよかなぁ」 この言葉からも分かるだろうが、今日は惨敗 従って次の給料日までの10日間を所持金無しで乗り切らなくてはいけない 「やっぱバクチで一発当てようとすんのが間違いなんかな?」 そんなコトを考えながら、一人田舎道を歩いていると… 「ん?」 道端に落ちていた古ぼけたヤカンが目にとまった 『キレイにすれば売れるかな~』なんて卑しいコトを考えながら、オレはヤカンを手に取り、袖口でかるく汚れを拭ってみた その瞬間…
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