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全てが嫌になり
全てに目を閉ざし
全てに蓋を重ね
全てを捨てて
逃げ出した
だから今、
同じ場所に立ち
変わらぬ景色を見て
あの頃
受け入れてくれた場所
思い出せば胸が詰まる
逃げ出した事への
申し訳なさと情けなさ
思い出す笑顔に
沁みるぬくもり
消されてはいない
存在の「証」
伝う涙に何を問う
戻って来たと
言えもせず
遠くから
日々の幸せを
願うだけ
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