第3章

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「じぃちゃん、なんで血で書くんだよ。墨でいいじゃないか」 当時、札がきれる度に指の腹を切るのが嫌だった俺はじぃちゃんに聞いてみた。 「お前は何気ないように悪霊や妖怪を倒しているが、それはお前の血のおかげなんだよ」 「なんで[?]刃(じん)達は墨じゃないか」 家の家族は祖父母、両親、1つ下の弟の6人家族で、みんな除霊とかはできた。 だけど、俺とじいちゃん以外は札や仏具には墨で紋様を書いていた。 「わしとお前が相手してるのは普通の奴が相手できるやつではない。 神主の血が、より強い悪霊や妖怪を滅するのだ」 「へー・・・」 なんとなく理解はできた。
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