第1章

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「紅ー、学校遅れるわよー」 下から母さんの声が聞こえる。 時計を見るとまだ7時過ぎ。 いつも出る時間までまだ十分ある。 「まだ7時過ぎだけど?」 そう返すと、 「何言ってるの!今日は劇の練習やるから7時には出るって言ったじゃないの」 そうだった・・。 2日後に迫った文化祭でやる劇の練習を今日は朝からするんだっけ。 「あー、そうだった。いってきまーす」 俺は机の上に出されていたパンだけ食べて学校へ向かった。
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