96598人が本棚に入れています
本棚に追加
―大きな墓場前―
あれから更に話が進み、増田さんが、レベル上げに協力してくれることになった。
高レベルの増田さんは、私達には心強い味方だ。
そして、私達は墓地の最深部に到着。
ひときわ大きな墓の前に、後ろ姿の女性が立っているのが確認できた……。
墓場に不似合いな、血のように赤いワンピース。
あれがのっぺら女か。
「どうにか、通常戦に持ち込もう」
朝霧さんの発言と同時に、チャット画面に表示があらわれた。
━━━━━━━━━━━━━
【増田凌太】
自分、囮になりますんで、皆さんは遠距離で攻撃して倒してください。
━━━━━━━━━━━━━
「囮……いいのか!?それはありがたい」
朝霧さんは、私の方を向いてきた。
「舞さん、遠距離攻撃で倒しまくれ!あの人が、攻撃を受けてくれる」
私は頷く。
「分かりました」
最初のコメントを投稿しよう!