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前も煙ってしまうぐらいの激しい雨だ。 一歩出れば濡れるはず。 目を閉じ 前に出る。 バタバタバタと、音がするのに濡れない。 僕は、目を開いた。 そこには、傘を僕に差し出している人がいる。 「随分、探した」 傘があるのに、びっしょりに濡れて…滴が前髪からポタポタと落ちている。
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