アンテナだったらぼくが持ってる

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ちょっと感謝しただけでこれだ ぼくはもう二度と感謝なんかしない むせあがる空気のまずさと口にぐっちょりと染み着いた違和感を誤魔化すように嘔吐を繰り返しながらぼくは思った。 彼女は厚底ブーツでぼくの肩をガンガン蹴っ飛ばしながら笑っていた。
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