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シンジャッテも、気づいて貰えなくても、しょーのくんと一日中一緒に居れるのはとても嬉しかった。夢みたいだった。
うれしくて、うれしくて、あたしはしょーのくんのまわりをぶんぶん飛び回った。
しょーのくんのノートにはしょーのくんの記憶の断片がちゅくちゅくと書いてあった。
生きてたころには決して見れなかったしょーのくんのノート
板書が一段落する度に増えるしょーのくんの断片たち
「5月.16日」
「どうしよう」
「テトリズム」
「す」
「脳みそたらんたらん」
「昨日やったこと」
「今日は家にはやく帰る」
しょーのくんのくるくる変わる表情を見れて本当に幸せだった。
しょーのくん。
お話してたら、仲良しになれたかもね。
お話しても、仲良くなれなかったかもね。
しょーのくんの頭の渦巻きを見つめながらじっと考える。
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