ラブラブショートショート

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家に帰って、夕飯を食べる。 味も妻の話も分からない。 ユリアとの今までが頭を巡っている。 出会いから今までが本当に短い。 そう感じる。 朝、目が覚めて天井を眺める。 まだ、眠たいせいか目の前がボンヤリとして頭が重い。 あの別れは不正解だったのかもしれない。 分かれても、職場で会う事となる。 とても憂鬱だった。 後悔してもどうにもならない。 「あなた、様子が変よ」 妻が私を寝ぼけ眼で見て、言った。 「大丈夫だ、それよりお前の作ったうまいコーヒーが飲みたい」 笑みを作って、妻の心配を取ろうとした。「分かった、うんとおいしいの作るから」 「ありがとう、頼むよ」 妻が出て行った跡、私は重い腰をあげスーツに着替えた。 リビングで一口、コーヒーを飲んだ。 「うん、うまい。やっぱり最高だな。」 「あなたったら」 恥ずかしながらも、妻は笑ってくれた。 朝食を終え、靴を履き外へ出た瞬間、私は体に痛みが走るのを覚えた。
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