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僕って、何なんだろう?
今まで、僕がついた嘘と今まで、僕が言ったホント。どっちが、多いか怪しくなって、探すのやめた。
自分の中の嫌いな、ところ自分の中の好きな、ところ。
どっちが、多いかもう、分かってて悲しくなった。
どうせ、いつかは嫌われるなら。
愛した人に、憎まれるなら、そうなる前に僕の方から嫌った僕だった。
だけど、いつかは誰かを求め、
「愛されたい」と
そう望むなら、そうなる前に僕の方から、
「愛してみてよ」と。
君が、あまりにも綺麗に泣くから、僕は思わず横で笑ったよ。
すると君もつられて笑うから、僕は嬉しくて泣く。泣く。
明日を呪う人間不信者は、明日を夢見る人間信者に。
もう、昨日を探してた僕はいない。いない。
「君は、人間洗浄機。この機会に、どのご家庭にも。一つは用意して頂きたい。こりゃ、買わない手はない。嘘ではない。
驚くべき効果を発揮します。新しい自分に出会えます。
ただ、中毒性がございます。用法・用量を、お守りください」
こんな、キャッチフレーズを書こう。
やっとこさ君のクローンが成功した時にでも。
だって、君は世界初の肉眼で確認できる愛。
地上で唯一、出会える神様。
「誰も、端っこで泣かないように」と
君は、地球を丸くしたんだろう?
だから君に会えないと、僕は隅っこ探して泣く。泣く。
「誰も、命無駄にしないように」と
君は命に終わり作ったよ。だから、君がいないその時は僕は息を止め、待つ。
するとね。君はいつでも、ここに来てくれたのにもう、
「ここにいない。」
明日を夢見た人間信者は、明日の死を待つ自殺志願者に。
3分前の僕がまた、顔を出す。
息を止めると、心があったよ。
そこを開くと君がいたんだよ。
左心房に君がいるなら、
「問題はない。 ない。ないよね………」
2秒前までの、自殺志願者を君は、永久幸福論者に変えてくれた。そんな君は、
「もういない。いない。いない。いないけど」
この心臓に、君がいるんだよ。
全身に向け、脈を打つんだよ。
「今日も生きて、今日も生きて。
そして、今のままでいて」と。
白血球、赤血球、その他諸々の愛を、
『僕に送る』
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