第1章

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大きな病院に通院していました。 ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。 『入院して二ヶ月 直らない もうだめだ』 そして二週間後(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、またそのトイレに入りました。 …ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。 『頑張れ』『ガンガレ』『必ず良くなるぜい!』等々。 しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされて、他のドアは新しい色になったのですが、なぜか、そのドアだけは塗り直されずに落書きがそのままでした。
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