新生徒会

3/4
前へ
/37ページ
次へ
この発言に女子からは黄色い悲鳴、男子から原川に殺気の籠った目で向ける。 顔を赤くしながら命刻が 「アレックスはあんな変態共に負けたのか……外国人は進んでいるんだな」 「また、ヒオ君の爆弾発言だったね 原川、そんなに喜ぶな」 「全力で否定してやろう。 俺を佐山空間に連れこむな」 「話を続けるとしよう もう一人の生徒会メンバーの飛場・竜司は入院中のため欠席だ。理由は生徒会の汚点になるので聞かないでくれ。 ちなみに役職は雑用係になっている。 それでは、質疑応答に移ろうではないか 何かあるかね?」 数十人の手が上がる。 「では、そのカメラを持った生徒から」 「新聞部です。 生徒会書記、戸田・命刻さんに質問です。」 命刻が身構えていると 「君は私の娘に惚れているのかね?ん? なら【火刑】だな」 記者Aは 「いや、惚れているわけでは………」 「何っ!?命刻に魅力がないという意味かね?ん? なら【磔】だな」 「さらに違いますが…… アラブ風の先生と日本人の戸田さんが親子なんですか? 顔も似てないし……」 記者Aは誤魔化すためにハジに質問を振る。 「ふむ、簡単なことだ。 命刻は〈ようじょ〉だから私を義父さんと呼ぶのだよ。 理解できたね?ん?」 「わかりました。ありがとうございます」 記者Aのメモ帳には 戸田・命刻は〈幼女〉 ハジは戸田・命刻に〈父さん〉と呼ばせている と書かれていた。 記者が間違ったのだが、これが原因で新聞の部数が伸びるとはこの時誰も知らなかった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加