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この発言に女子からは黄色い悲鳴、男子から原川に殺気の籠った目で向ける。
顔を赤くしながら命刻が
「アレックスはあんな変態共に負けたのか……外国人は進んでいるんだな」
「また、ヒオ君の爆弾発言だったね
原川、そんなに喜ぶな」
「全力で否定してやろう。
俺を佐山空間に連れこむな」
「話を続けるとしよう
もう一人の生徒会メンバーの飛場・竜司は入院中のため欠席だ。理由は生徒会の汚点になるので聞かないでくれ。
ちなみに役職は雑用係になっている。
それでは、質疑応答に移ろうではないか
何かあるかね?」
数十人の手が上がる。
「では、そのカメラを持った生徒から」
「新聞部です。
生徒会書記、戸田・命刻さんに質問です。」
命刻が身構えていると
「君は私の娘に惚れているのかね?ん?
なら【火刑】だな」
記者Aは
「いや、惚れているわけでは………」
「何っ!?命刻に魅力がないという意味かね?ん?
なら【磔】だな」
「さらに違いますが……
アラブ風の先生と日本人の戸田さんが親子なんですか?
顔も似てないし……」
記者Aは誤魔化すためにハジに質問を振る。
「ふむ、簡単なことだ。
命刻は〈ようじょ〉だから私を義父さんと呼ぶのだよ。
理解できたね?ん?」
「わかりました。ありがとうございます」
記者Aのメモ帳には
戸田・命刻は〈幼女〉
ハジは戸田・命刻に〈父さん〉と呼ばせている
と書かれていた。
記者が間違ったのだが、これが原因で新聞の部数が伸びるとはこの時誰も知らなかった。
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