第七章

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ごろりと畳の上に寝転がる。そして木目調の天井を仰ぎ見る 浮かんでくるのは1人の少女。 少しばかり前会った時その少女は涙を流していた。 純粋で穢れをしらないような。 しかし、あの淡々と『死』と語る少女は世の中の穢れを。人の邪心を知っているようだった。 そして 全てを憎み、自分をも憎んでいるような少女を。少女の眼を。 男はどうしても忘れられなかったのであった  
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