第七章

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しかし、彼女を想っていることは確かで。心には彼女の姿。 彼女は笑わなかった。笑ったとしていても本当の笑みではないと、男は思っていた。 闇色。 彼女は闇をさまよっていた。 仲間というものを知らず、感情を失いかけていた。 彼女はまだ完全に感情を失ってはいないだろう。 だから、泣いていた。  
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