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「……知らねェよ」
ふー。と煙管から口を離し白い煙を外に放つ。
「だが………」
土方は男を見据える訳でもなくただ筆を動かす訳でもなく。
外にある梅の木を見据えた。
もう梅の咲く季節は過ぎている
「敵ならば斬るのみ。」
そう土方が男に告げた瞬間、梅は花弁を散らした。
風に乗りひらひらと優雅に、そして儚く空を舞う淡い赤色。
所々に白い花弁も待っている
男はそれを見て顔を歪めた
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