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「梅の花」
「一輪咲いても」
「うめはうめ」
淡い色の梅の花弁を掌で優しく包み込んだ
「意味は………」
「どれだけ儚く散ろうとも、その美しさは変わらず
散ってもやはり梅はうめの美しさを持っている。
だな。」
机に花弁を置き
再び筆を紙に走らせる。
静かな土方の部屋は筆の動く音だけとなった。
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