第七章

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「梅の花」 「一輪咲いても」 「うめはうめ」 淡い色の梅の花弁を掌で優しく包み込んだ 「意味は………」                                                                               「どれだけ儚く散ろうとも、その美しさは変わらず 散ってもやはり梅はうめの美しさを持っている。            だな。」 机に花弁を置き 再び筆を紙に走らせる。 静かな土方の部屋は筆の動く音だけとなった。  
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